乳酸菌で花粉症対策

腸内環境を整える効果のある乳酸菌ですが、最近では花粉症の症状を緩和する効果があるとしていろいろな機関で研究され、その効果が認められています。
症状が出る1ヶ月以上前までに摂取し続けることで、花粉症の時期のくしゃみや鼻水を緩和し、薬の服用も減らすことができるという研究結果もあります。
これは乳酸菌によって免疫力が向上し、体質が改善されたことによるものです。
では、どのようにして乳酸菌が花粉症に効果を発揮するのか、花粉症対策に優れた乳酸菌の種類などについてご紹介します。

乳酸菌が花粉症に効果のある理由

乳酸菌が人の免疫システムに影響を与えることで、花粉症を引き起こす体内環境を改善することができます。

Th1細胞の働きを強めるため

花粉症は「IgE抗体」が過剰に作られることが原因になりますが、このIgE抗体は「Th2」という免疫細胞から作られます。
人の免疫システムには2種類の免疫細胞「Th1」と「Th2」があり、互いにバランスを取り合って働いるのですが、花粉症の人はこのTh2が過剰になっています。
そして、乳酸菌にはそのTh2細胞を抑制するTh1細胞の働きを強める働きがあり、免疫システムのバランスを改善します。

腸内環境を改善し、免疫力を高めるため

腸内には免疫細胞の60%〜70%が集中していることから、腸は体内における最大の免疫器官と言われています。
その腸内環境を改善し、免疫細胞を活性化するのが乳酸菌です。
免疫システムの異常を正常にし、本来は害のない花粉を過剰に攻撃しない正常な働きができるように改善します。
このように乳酸菌は免疫システムを正常化することで花粉症の症状に効果があるとされています。

花粉症に効果的な乳酸菌

乳酸菌には様々な種類がありますが、その中でも花粉症に効果があるとして研究されている乳酸菌をご紹介します。

フェカリス菌

NPO日本健康増進支援機構が行った試験では、乳酸菌を毎日2ヶ月摂取し、日常生活の支障度、眼のかゆみ、流涙、眠気で有意な差が認められ、くしゃみ回数、鼻づまりでは改善する傾向が認められました。
また、フェカリス菌は他の乳酸菌と比較して1/5程度と小さく、一度に大量に摂取できることや、加熱殺菌処理した死菌でも効果を発揮できるといわれています。

BB536ビフィズス菌

花粉症シーズンの1ヶ月前から13週間、1日1000億個の乳酸菌を摂取したグループとプラセボを摂取したグループでは乳酸菌を摂取したグループの花粉症の自覚症状が緩和され、症状に関連する血中マーカーの改善も認められたという結果があります。

L-92乳酸菌

NPO日本健康増進支援機構が行った試験では、花粉症患者80名に乳酸菌とプラセボの摂取をし、乳酸菌を摂取したグループで目の症状、鼻の症状に有意な緩和が認められました。

クレモリスFC株乳酸菌

花粉症による実験はされていませんが、IgE抗体の血中レベルを低下させる働きがあることが分かりました。
これによってアレルギーの症状、花粉症を改善、緩和することができます。

アレルギーを誘導したマウスに乳酸菌を毎日摂取させたところ、IgE抗体の量が与えないマウスのグループに比べて低くなることがわかりました。
Th1細胞を活性化し、Th2を抑制する効果が高いことがわかっています。

摂取する際の注意点

花粉症対策としてより効果的に乳酸菌を摂取するためにいくつかの注意点があります。

食後に摂取する

乳酸菌は酸に弱く、空腹時は胃酸が多く分泌されているので、死滅しやすくなります。
より効果を発揮したい場合は、食後の胃酸が少ない状態の時に摂取することで生きたまま腸まで届く割合が増えます。

人によって相性がある

腸内に住みついている乳酸菌の種類はひとそれぞれです。
その人の腸との相性もあり、合わない場合は効果も半減してしまいます。
様子をみて、色々な種類の乳酸菌を試してみるのがいいでしょう。

継続して摂取する

外から摂取した乳酸菌が腸に留まることはほとんどありません。
常に効果を得るためには、継続して摂取する必要があります。

花粉シーズンの1ヶ月以上前から摂取する

体質改善をすることによって症状が緩和するので、即効性はありません。
少なくとも、1ヶ月以上前から毎日摂取することで効果が期待できます。

乳酸菌は花粉症の改善に効果が期待できることがわかりました。
免疫システムを正常化することによって、花粉症だけでなく、その他のアレルギーや過剰反応を改善することも可能です。
腸内環境が悪化する食生活や生活習慣も見直しながら、乳酸菌による花粉症対策をすることでさらに相乗効果が得られます。
薬のように一時的に症状を抑えるのではなく、体の根本から改善するので、健康全般に効果が期待できるでしょう。