乳酸菌シロタ株の効果は?

乳酸菌シロタ株とはヤクルトに含まれる乳酸菌で正式名称は「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」(L.カゼイ YIT 9029)といい、通称はヤクルト菌とも呼ばれています。
その歴史は古く、長い間親しまれている乳酸菌飲料ですが、近年様々な実験結果からその効果も確認され、国内だけでなく海外からも注目されている有名な乳酸菌です。
この様々な効果を持つ乳酸菌シロタ株についてご紹介します。

乳酸菌シロタ株とは?

乳酸菌シロタ株は1930年に医学博士であった代田稔先生が「病気にかかる前に病気にかからないようにする予防医学」という想いで発見した、胃酸などの消化液にも負けない生きて腸まで届く乳酸菌です。
その後研究を重ね、この乳酸菌をさらに強化し、現在では多くの研究成果により様々な効果が確認されています。
その効果の一つである整腸作用により特定保健用食品の表示許可も得ている乳酸菌になります。

乳酸菌シロタ株の特徴は?

先にも書きましたが、乳酸菌シロタ株の特徴をまとめますと次のようになります。

1.強化培養され生きて腸まで届く

乳酸菌シロタ株は発見されてから5年を経て商品化されましたが、それまでの間強い酸の中で培養することによりさらに酸性の強い環境でも生き抜くことができる強い乳酸菌として強化培養されています。
そのため、他の乳酸菌では生きたまま腸に届くことが難しいのですが、乳酸菌シロタ株においては糞便の中から生きたまま回収できたという実験結果もあります。

2.多くの研究結果がある

予防医学として活躍できる乳酸菌をということで発見されている乳酸菌シロタ株は、その後様々な人の健康に対する効果の研究がなされています。
発見されたのが1930年ということで現在までの80年以上の間に数多くの研究結果が得られています。

3.特定保健用食品の表示許可がある

これらの研究結果により人の健康に対する効果が認められ、特定保健用食品の表示許可も認められている乳酸菌となります。

乳酸菌シロタ株の効果

では、乳酸菌シロタ株を摂取すると具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか?

1.整腸作用

腸内環境を酸性にすることによって悪玉菌を抑制します。
また、自らも善玉菌のエサになることで腸内の善玉菌を増やす作用もあり、腸内環境を改善します。
さらに、悪玉菌が産生する有害物質をその菌体に吸着することによって排泄するデトックス効果もあります。
実験結果からは、もともと腸内に住む善玉菌の99.9%を占めるビフィズス菌を増やすことが確認されています。
また、腸内の大腸菌群や有害物質の減少も確認されており、整腸作用が認められています。

2.免疫力の向上

体内には外から入った異物を攻撃して体を守ってくれる免疫細胞が存在していますが、その中でも重要な働きをしてくれるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化してくれる働きがあります。
そのためウイルス感染を防ぐなど、病気にかかりにくい体作りが期待できます。
一日400億個の乳酸菌シロタ株が入った飲料を3週間飲むという実験結果からは、NK細胞の活性が低下している人ほど、NK活性の上昇が高いこともわかりました。

3.アレルギー症状の軽減

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーは免疫の過剰反応と言われています。
体内でIgE(免疫グロブリンE)と呼ばれる抗体が過剰に産生されることでアレルギー症状が引き起こされます。
このIgE抗体の産生をコントロールしているのがヘルパーT(Th)細胞です。
このTh細胞はTh1細胞とTh2細胞が存在し、そのバランスが崩れTh2細胞が増加することによってIgEが増加するのですが、乳酸菌シロタ株を摂取することでこのTh1細胞を活性化し、バランスを整える作用が確認されています。
その結果、IgEの増加が抑えられ免疫の過剰反応がなくなり、アレルギー症状の軽減に繋がると考えられています。

4.がんの予防

先に書いた免疫力の向上により、NK細胞ががん細胞を攻撃することでがん細胞の増殖を防ぐことが確認されています。
調査結果では、大腸がん、乳がん、膀胱がんにおいて発症率を低くすることが分かっています。
どのようなメカニズムかはまだはっきりと解明されていませんが、NK細胞の活性化や腸内の有害物質の抑制と排泄、がん細胞の増殖を促す物質の産生を抑制する効果が関わっていると考えられています。

手軽に摂れる乳酸菌

乳酸菌シロタ株は多くの研究結果が発表され、様々な効果が期待できる乳酸菌であることがわかりました。
この乳酸菌はヤクルトの各製品に含まれており、1本40円ほどと手軽に摂取できることも特徴です。
乳酸菌は腸内で留まることはなく排泄されるので、効果を持続させるためには継続して飲用することが必要です。
乳酸菌は人によって相性がありますので、1週間ほど試されて便通などの様子を見て自分に合った乳酸菌を選ばれるのがいいでしょう。